加齢黄斑変性について
加齢黄斑変性とは黄斑という網膜、つまりカメラでいうフイルムの中心部分に悪い血管(新生血管といいます)が生えて、網膜を歪ませたり、悪い血管から水が漏れて網膜に水がたまったり、(黄斑浮腫)破裂して出血したりして歪んで見えたり、視力が低下していく病気です。日本人の失明原因の第4位です。
2000年前半ごろまでは、治療法のない不治の病だった加齢黄斑変性ですが、近年様々な治療法ができ、治すことのできる病気になりつつあります。
加齢黄斑変性
加齢黄斑変性とは黄斑という網膜、つまりカメラでいうフイルムの中心部分に悪い血管(新生血管といいます)が生えて、網膜を歪ませたり、悪い血管から水が漏れて網膜に水がたまったり、(黄斑浮腫)破裂して出血したりして歪んで見えたり、視力が低下していく病気です。日本人の失明原因の第4位です。
2000年前半ごろまでは、治療法のない不治の病だった加齢黄斑変性ですが、近年様々な治療法ができ、治すことのできる病気になりつつあります。
現時点であまり有効な治療法が確立されていません。
ライフスタイルと食生活の改善、サプリメントの摂取が治療指針で推奨されています。
具体的には、喫煙は加齢黄斑変性と関連していることがわかっているため禁煙。
また高用量のビタミンC、ビタミンE、ルテイン、ゼアキサンチン、銅、亜鉛の内服で加齢黄斑変性の危険を低下させる事が報告されており、これらのサプリメントが推奨されています。
当院では新しいサプリメントである、オキュバイトプリザービジョン2、ルタックスを販売しています。
抗VEGF薬単独治療が推奨されています。
PDTまたは抗VEGF薬の単独療法もしくは併用療法が推奨されています。
PDTと抗VEGF薬の併用療法が推奨されています。
抗VEGF薬 | 悪い血管だけを退縮させる注射薬です。 眼の中へ0.05ml注射することで効果を発揮します。 1週間程度で改善を認めることが多いですが、3−4ヶ月で薬が消失し再発を繰り返す症例もみられるため、定期的にOCTにて経過観察が必要です。 当院では下記の注射薬を用意しています。簡潔にそれぞれの特徴を示します。
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PDT | 線力学的療法と呼ばれる治療法です。 腕の血管からビスダインという特殊な光に反応する薬を注射し、その後網膜の新生血管が生えている場所に弱いレーザーを当てます。このレーザーの光がビスダインと反応して悪い血管をやっつける治療法です。 また、48時間は日光に当たらないように気をつけなければなりません。 そのため、皮膚を露出しない格好で入院して治療を行う必要があり、部屋にこもってもらう必要があります。 蛍光灯の光は大丈夫ですが、日光や、白熱灯は浴びてはいけません。あたると皮膚の血管に残ったビスダインが反応して皮膚がやけどになる場合があるからです。 PDTはその煩雑さと副作用、治療成績から、最近下火になっており、加齢黄斑変性の治療は専ら抗VEGF薬を使用しております。 |