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白内障の症状・原因や予防・治療法について

白内障

白内障

白内障とは

眼球の前の方に直径9mm、厚み4mmほどの透明なレンズ(水晶体)が入っています。
若い頃は透明なのですが、加齢とともに白く、黄色く濁ってきます。この状態が白内障です。
もともと水晶体は人間が生まれた時は透明で、柔らかく、ちょうどグミのような弾力性に富んだものなのですが、加齢と共に茶色く、硬くなっていきます。
最も進行すると成熟白内障と言われ、まるで石の様にカチカチになり、手術の時超音波で溶かすのにとても時間がかかったり場合によっては溶かすことが出来ない場合もあります。
白内障の進行程度は、おおよそ色で判定しています。下の図をご覧ください。

水晶体の色 進行程度
グレード1
黄色がかった白 グレード2
黄色 グレード3
黄色がかった茶色 グレード4
茶色or黒 グレード5

グレード5は成熟白内障とよばれ、最も硬く、手術で溶かすのが大変になります。

白内障の症状

白内障の主な症状は視力低下です。

しかし程度によって視力低下が無い場合もあれば、進行してほとんど見えなくなる場合もあります。
初期は明るいところで眩しい、ものが二重に見える(複視といいます)、霧がかって見えるなどいろいろな症状が出現します。

白内障の原因

加齢による発症

加齢による発症

水晶体は若い頃は透明なのですが、加齢とともに白く、黄色く濁ってきます。
年を取ると必ずすべての人が白内障になります。(70代で85%、80代以上では100%)
その意味では病気と考えるより自然な生理変化であるとも言えます。

  • 糖尿病

    糖尿病は白内障を加速させます。(糖尿病は体のすべての部分を老化させる病気なのです)

  • アトピー

    皮膚と水晶体は同じ起源から作られており、水晶体にまで炎症が起きて白内障が生じることがあります。

  • ステロイド等

    代表的な白内障を引き起こす内服薬です。長期に、大量に内服するほど白内障が進行します。

  • 外 傷

    眼の打撲、長時間の光線暴露でも生じる事があります。

白内障の予防

点眼薬(カリーユニ ®、カタリン ®等) 進行が若干遅くなる程度です。
日光から眼を守る 外出時は帽子、日傘、サングラスなど。
眼への外傷 球技などのスポーツをする際は保護メガネ、サングラス等の着用をおすすめします。
糖尿病がある方 ヘモグロビンAIcという値を下げましょう。(7以下)
ビタミンC ビタミンCを多めに取ると白内障予防になります。

白内障の治療

レンズ本体が劣化してしまっているため、内服、点眼で治癒させる事は出来ません。
従って手術が唯一の根本的な治療です。

当院では、点眼麻酔、新しい切開法で素早く行います。
手術についての詳細は、白内障手術ページでご確認ください。

白内障手術ページはコチラ

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