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近視の原因と予防、治療について

近視

近 視

近視について

近視は多くの日本人が抱えており、
日本の人口の1/3といわれています。

およそ4,000万人の日本人が近視ということに・・・

近視とは網膜(カメラではフイルムの働きをする)より前にピントが合っている状態です。
近くは見えますが、遠くが見にくい状態です。

屈折イラスト

近視の一番の原因は眼の成長です。
人間の眼球は、生まれてから体の成長と共に大きくなってきます。
眼球が大きくなるにつれ、ピントの位置から網膜は後ろへ遠ざかって行くことになり、相対的にピントの位置は網膜の前に行ってしまいます。
これが10代における近視発症、近視進行のメカニズムです。

近視の原因

  • 遺伝要因

    両親が近視だと子供も近視になる可能性が高いのです。
    PAX6、LEPREL1という遺伝子の変異によって強度近視が生じるという報告が各国の研究者からなされています。おそらく単一の遺伝子ではなく複数の遺伝子変異が近視を引き起こしているのかもしれません。

  • 調節ラグ

    人間が近くを見る時、水晶体の厚みを厚くする事でピントの位置を近くに持っていきます。これを「調節」と言います。
    この調節と言うメカニズムは完全ではなく、誤差が出ることがわかっており、これを調節ラグと言います。調節ラグがでると、ピントの位置が網膜のわずかに後ろになります。このピントのズレが引き金になってピントを合わせようと眼が大きくなる力を生み出し、近視が進行するのではと考えられています。

近視の予防

  • アトロピンの点眼

    アトロピンという散瞳薬を100倍に薄めた点眼を医療機関が作成、処方し、夜1滴点眼するというのを2年間調査し続けたところ、なんと約60%の予防効果に繋がったという研究結果が世界的権威のあるInvestigative ophthalmology and scienceという雑誌に掲載されました。

    副作用は報告されていません。従ってかなり有望な治療と考えられます。
    ただ現時点では日本で一般的に普及している治療ではなく、一部の医療機関しか行っておりません。また薬の適応外使用という事になりますので、薬は病院負担になり、あくまで処方する医師の責任の元に患者さん(保護者)の同意を得た上で行うことになります。
    当院で希望者に治療を行っています。(薬剤費は無料で行っています)

  • オルソケラトロジー

    特殊な形のコンタクトレンズを寝る前に装用し、朝外します。
    寝ている間に角膜に型をつける要領で外している間近視が治っているという仕組みです。

    オルソケラトロジーは近視治療が目的ですが、近視予防効果もあります。
    今後オルソケラトロジーが若年者に広まっていく可能性がありますが、現在日本ではガイドラインで、20未満のオルソケラトロジーの使用は認められておりません。

近視の治療

眼 鏡 角膜の全面に凹レンズを持ってくる事によって焦点を伸ばし網膜の上で焦点を結ばせる。
【利点】
・最も標準的で極めて安全性が高い
【欠点】
・視界が狭くなる
・周辺部の像が歪む
・眼の度数に左右差があると使用できない場合がある
コンタクトレンズ 角膜の上に凹レンズを乗せる事で焦点を伸ばして網膜上で焦点を結ばせる。
【利点】
・適切に使用すれば安全
・視界が広い
・整容に影響を与えない
【欠点】
・感染症の危険
・花粉症の悪化
・角膜の細胞が減少することがある
・ややコストがかかる
オルソケラトロジー 角膜の上に特殊なコンタクトレンズを乗せて角膜の形を矯正し、角膜のカーブを緩める事で焦点を伸ばして網膜上で焦点を結ばせる。
【利点】
・適切に使用すれば安全
・使用を中止すれば元の眼に戻る
・近視抑制効果あり
【欠点】
・感染症の危険
・初期にコストがかかる
レーシック 角膜をレーザーで薄くする事で角膜のカーブを緩め、焦点を伸ばして網膜上で焦点を結ばせる。
【利点】
・裸眼で良好な視力が得られる
【欠点】
・感染の危険
・角膜を削るためもとの眼に戻せない
・強度近視、角膜が薄い方は適応外
・長期的なデータが無い
・老眼は治せない
・ハロー、グレアが起きる
フェイキックIOL 手術にて水晶体の上に人工レンズを挿入して、焦点を伸ばして網膜上で焦点を結ばせる。
【利点】
・レーシックよりも見え方が良い
・メンテナンスが不要
【欠点】
・感染の危険
・高価
・長期的なデータが無い
・虹彩炎、角膜内皮傷害などの合併症のリスク

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