院長ブログ
NEOMというサウジアラビアの未来都市計画において、同国の皇太子が2022.7.25にTHE LINEという都市を発表しました。
高さ500m、長さ170kmもの巨大な壁を2つ、平行に砂漠の真ん中に建造し、その間隔200mに巨大未来都市を建造するというものです。
既存の水平都市から垂直都市に変貌させ、自然と調和した効率的な住環境で生活できるそうです。
900万人がそこで生活し、道路や車を使わず、100%再生可能エネルギーで都市のエネルギーをまかなうとのこと。
果たしてその未来都市は、サウジアラビアの住人にとってのユートピアになるのでしょうか。
>>記事詳細metacil を買った。
合金でできた鉛筆なので芯がほとんど減らない。
16km筆記できるそうだ。
実質半永久的に使える鉛筆だ。
しかも消しゴムで消せる!
2H相当と筆跡が薄いので、スケッチやメモ書き用として持ち歩くのが良いかな。
品薄で、1ヶ月待ちになっているようだ。
>>記事詳細shikAI QR ナビゲーションシステムが東京メトロを中心に拡大してきています。
これは点字ブロックにQRコードを配置して、正確な位置情報をiphoneで読み取って的確に誘導するインフラです。
いままでの点字ブロックでは現在地がわからず、視覚障害者にとって障壁となっていました。
このインフラが全国に広がればより視覚障害者にとって住みやすい環境になると思います。
位置情報のQR コードはいろいろな場所に応用できると思うので、これが標準仕様になって行くことを期待しています。
>>記事詳細コンタクトレンズの乱用に伴いまれに発症する疾患が、アカントアメーバ角膜炎。
まれなので、私はいままで17年間で10例ほどしか経験がありません。
点眼は効きづらく、最も有効な方法は角膜擦過です。
角膜擦過とは、スパーテルという金属の細長い板で角膜上皮を削る治療です。
物理的にアカントアメーバを取り除くという荒治療ですが、これが結局一番効きます。
またアカントアメーバは餌が細菌!です。なので餌を減らすために、抗菌点眼を使用します。いわば兵糧攻めですね。
イソジンやPAヨード、塩化ベンザルコニウムといった消毒薬を薄めて点眼に調剤して用いることもあります。
>>記事詳細参天製薬からヨード点眼薬である"サンヨード"が2022.9.1発売されます。
一般的に抗生剤点眼は細菌をターゲットにしており、ウイルスやアメーバを殺す点眼薬は存在しません。
アルコールや次亜塩素酸はウイルスなども殺菌できますが、眼球結膜、角膜にまで侵してしまうため、使用できません。
その点、ヨードは角膜傷害、結膜傷害も軽微でウイルス、真菌、アメーバを殺菌できるため、待ち望まれていた点眼でした。
しかし、今回は処方薬としての発売ではなく、要指導医薬品として、薬局で発売されることになってしまいました。
定価1650円という高額設定に加え、3日以内に使い切るという不便さ。
要指導医薬品という縛りのため、特定の薬局店舗で、かつ薬剤師が対面で指導しないと買えない、患者さんが手にする事が困難な薬になっています。
アカントアメーバや流行性角結膜炎といった疾患に対する処方薬としてまず認可すべき薬だったのではないでしょうか?
>>記事詳細週末はコロナワクチンの4回目を接種した。
今回初めてモデルナのワクチンだった。
松波総合病院の研修医っぽい若いドクターから問診を受けて、即注射。
15分待機して帰宅。1回目のワクチンに比べてとても手際が良かった。
翌日副反応がひどく、午前中起き上がれず、昼過ぎまで寝込んだ。
悪寒、頭痛、関節痛。まるでインフルエンザに罹ったかのようだった。
いままで大した副反応がなかったのに、なぜ今回はこんなにひどいんだろう。
午後からは比較的元気になって、ゆったり新聞を読んだり、本を読んだりして過ごした。
おかげで溜まっていたJapan Newsも3日分まとめ読みできた。
>>記事詳細“毎日が日曜日” 城山三郎著 新潮文庫 を読んでいる。 主人公はエリート商社マン。同僚や上司とのやりとりを通して退職後の人生について思いを巡らせる話。 僕は医者にならなかったら商社マンに憧れがあったから、学生時代目指していたかもしれない。 “沖は、無性に扶桑商事ビルという光の塔へ戻りたくなった。年老いてすりきれるまで、あの塔でにぎやかにひとびととともに働き、、、” という文章が僕の心に刺さった。 今この瞬間を全力で生きるんだ、老後なんか考えるな、今を生きろ!今こそ人生そのものだ!という清々しいメッセージを感じた。
>>記事詳細ある村に腕のいい木こりがいた。
ある日、腕のいい木こりと普通の木こりが木を倒す本数を勝負した。
腕のいい木こりは午前中木を1本も切らず座っていた。その間普通の木こりはせっせと木を切っていた。
午後になって腕のいい木こりは木を切り始めた。
夕方になって、腕のいい木こりは圧勝した。
午前中、実は腕のいい木こりはずっとおのを研いでいたのだ!
いかに準備が大切か、いかに道具が大切か。
これはどんなことにも言える真理なのではないか。
そんな寓話を思い出しながら、私は朝、黙々と診察道具を磨いていた。
>>記事詳細カスケードとはもともと滝を意味する言葉だが、小さな事象が引き金となって次々と連鎖して新たな事象が生じていく事柄を指す。
まるで樹形図のように原因から結果へと流れていく、手術はまさにカスケードである。
<白内障手術における合併症カスケードの例>
偽落屑症候群
↓
散瞳不良→瞳孔切開→前房出血→眼圧上昇
↓
術中ヒーロンVを使用→眼圧上昇
↓
ハンドピースの灌流低下
↓
メインポートのサーマルバーン
↓
10−0ナイロンで縫合
↓
角膜乱視による視力低下
↓
縫合糸の抜糸
難症例に対しては対応する効果的な器具や手法を用いるわけだが、
(例えば前例のようにヒーロンV、瞳孔切開、虹彩リトラクターなど)それを使うことによって新たな合併症の引き金になりうる。
したがって手術で大切なことは、
1. カスケードの初期で有害事象を排除する。
2. 1つの治療に対していろいろな手技をマスターする。
3. 新たな器具・手法のメリットとデメリットを比較し、その結果のカスケードの先まで予測する。
以上が手術の要諦だ。
>>記事詳細最近東海地方でクリニックや住宅の不法侵入、窃盗が多発している。
対策について私が学んだ知見をまとめてみた。
・窃盗犯は正面玄関から侵入する。したがって玄関の防犯を徹底する。
・警備会社と契約していても到着するのに10分ほどかかる。
・窃盗犯はそれを知った上で5分ぐらいで退出する。いかに時間をかせぐかが大切。
・時間をかせぐためには侵入しにくくすること。二重ロック、ライトや音による警告、内部のドアのロック。内部ドアを頑丈なものに変更など。
・現金は盗難保険でも30万程度しかおりない。現金は死守する。
・現金や腕時計、宝石といった貴金属類は常に金庫に入れる。
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