週末は京都の日本臨床眼科学会へ参加いたしました。
招待講演でPeter A. Campochiaro先生の講演はとくに素晴らしいと感じました。
現在抗VEGF薬の硝子体注射が加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、静脈閉塞などで一般的に行われていますが、3ヶ月程度しか効果が持続しないことが課題となっておりました。
先生はranibizumab port delivery system という小さな袋のようなものを眼球内に埋め込んで徐放させる方法、sunitinibというマイクロパーティクルを眼球内に注射して徐放させる方法、網膜下にAAV8- anti VEGFfabを注射し、抗体を発現させる方法をご考案され、臨床試験をされておりました。
数年後には実用化されるそうなので、これらの方法により年1回程度の硝子体注射で済むようになれば患者さんの負担は大幅に低減されると思います。
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