開業して特に感じているのは一般的な来院患者さんの中に、時として"とんでもない重症患者さん"が紛れ込んでいることです。
ここたった1ヶ月で経験したのは眼がおかしいとの主訴で脳幹梗塞だった例、受け答えが遅い人で低血糖発作でそのまま緊急入院になった例、認知症の方で眼内炎で即眼球摘出になった例、などです。いずれも診断を誤り自宅に帰すと命の危険がありました。
昔内科診断学で教わった、医師が覚えねばならない疾患とは、「よく遭遇する疾患」、そして「あまり遭遇しないが命の危険(失明の危険)がある疾患」です。最前線のクリニックで働く上でこの両方を常に念頭にいれて診察に当たらねばならないと思っています。
コメントする