コンタクトレンズは様々な種類があります。何を選ぶ基準としたら良いでしょうか。
・ハードかソフトか・・・今は95%ぐらいの割合でソフトコンタクトレンズを処方しています。その理由としてソフトコンタクトレンズの素材の進歩があります。またハードコンタクトレンズは装用感が悪く、眼瞼下垂の原因となります。ハードコンタクトレンズの良い適応は-10Dを超えるような非常に強い近視、強い乱視、円錐角膜に限られるでしょう。
・使い捨てか、長期使用型か・・・ソフトコンタクトレンズの長期使用型は今や処方ほぼ0%です。長期使用型は感染、酸素透過性の低下、度数の変化などデメリットが大きく、避けるべきです。今の時代は使い捨てです。
・2週間使い捨てタイプか、1日使い捨てタイプか・・・感染症のリスクや、ケアが不要であること、携帯性を考えると1日使い捨てのコンタクトレンズがその全てに勝っており、おすすめです。コストが高いのがデメリットです。
・UVcut があるかないか・・・UVcut 効果のあるソフトコンタクトレンズのほうが眼に優しい事は言うまでもありません。紫外線は白内障、加齢黄斑変性の主因です。UVcut のないソフトコンタクトレンズを使っている場合はサングラスをすべきです。
・シリコンハイドロゲルかHEMAか・・・シリコンハイドロゲルは旧世代のHEMAに比べて10倍程度の酸素透過性を誇ります。シリコンハイドロゲルを選ぶのが良いでしょう。
・はめ心地・・・これは個人差がありますので、実際に装着してみないとわからないと思います。ベースカーブ(BC)が大きいコンタクトレンズは、レンズが平らに近くなり、一般的にはめ心地が良くなります。たとえば850より900のほうが一般的に眼が締め付けられる感じが少なくなります。「デイリーズ トータルワン」はコンタクトレンズの表面加工が素晴らしく、圧倒的にはめ心地が良いレンズだと感じています。最近出たトータルワンの廉価版と言われているプレシジョンワンも十分はめ心地が良いです。「マイディ」は少し前にベースカーブが大きいレンズが発売されました。はめ心地が改善しています。
・遠近両用にするかどうか・・・45歳ごろから老眼が出てきます。近くが見にくい場合は遠近両用のソフトコンタクトレンズを試す価値があります。近視用ソフトコンタクトレンズの度数を弱めに処方する方法もあります。
・乱視用コンタクトにするかどうか・・・角膜乱視が-1.0Dを超える場合、乱視矯正ソフトコンタクトレンズが有用です。以前は90度と180度しか矯正できませんでしたが、最近では斜乱視でも矯正できるため、積極的に使用するのが良いでしょう。
以上をまとめると、1day タイプのシリコンハイドロゲルレンズでUVcut があるレンズが眼に最も優しいと言えます。これらをすべて満たす当院取扱いのレンズは、「ワンデーアキュビューオアシス」「プレシジョンワン」「マイディ」「クラリティ」かな。
試用は無料でサンプルもお渡しできますのでいつでもご相談ください。
コメントする