小学校で色覚検査を行います。
その結果で異常があると眼科での精密検査を行うこととなります。
最近何人ものお子さんが色覚異常疑いで当院へ来院されました。
私は色覚異常が確定したお子さんと親さんに時間をかけて以下のことを話します。
・色覚異常は生まれつきである
・悪化もしないが改善もしない
・遺伝するが患者さんのお子さんは発症しない(お孫さんには発症しうる)
・なれない職業がある
親さんは自分の大切なお子さんが色覚異常と診断されるとショックを受けます。
そしてなれない職業があることを知り更にショックを受けます。
でも色覚異常でなれない職業は20種程度です。日本の職業は厚生労働省によると1万7000種です。
色覚異常で確かに可能性がわずかに狭くなったかもしれませんが、職業選択においては他にもっとずっと大切な因子があります。
学力、忍耐力、容姿、語学力、器用さ、、、、。
最も大きな因子は学力です。努力して学力をつけることでたくさんの職業の門が開けます。
色覚異常なんてくそくらえで、前途有望な未来を切り開いてほしいです。
ご両親はその手助けをお子さんにしてあげてください。
私も全力でサポートします。
18歳の息子が色弱とわかり、検索してこちらに辿り着きました。息子は幼い時から海上自衛隊の艦に乗りたい夢をかなえるべく、勉強を頑張り、先日、防衛大学校を受験し、受験会場の身体検査で再検査となりD15パネル検査までいき色弱とわかり、試験後、号泣しながら電話がありました。試験数日後、恐る恐る、眼科で再検査をして、色弱は確定。D15パネルテストでは、綺麗な〇となり、軽度と診断がつきました。
もっと早く検査していれば、夢を違う方向に導けたかも、まさか受験会場で発覚するとは、現在、親として申し訳ない気持ちで一杯です。万が一、合格したとしても船乗りにはなれない、一般大学に入ったら?と勧めたら本人は「国防に携われれば船乗りじゃなくてもいい」と申し、さらに母親失格を痛感しております。
診断はわかっていたので、D15パネルが置いてある眼科、とても探すのに苦労しました。もう宣告されるのはわかっていたので、対応がやさしく、色弱知識のある眼科を選び受診しました。長々すみません。投稿、ありがとうございます。