本日は第2診察室を作るに当たり、午後からリィツメディカルの営業所でZeiss、タカギ、Nidek、イナミのスリットを比較検討させてもらいました。
せっかく比較させてもらったので、私の印象をまとめます。
1.Zeiss SL130
メリット
・昔から変わらないデザイン
・大学病院や主要病院で一般的に使われている
・網膜光凝固のレーザーでも使われている
デメリット
・光源がハロゲンである
・デザインが古い
・高額
2.Zeiss SL800
メリット
・新しいデザイン
・各部位がすべて金属で質感が素晴らしい
・光源がLED
・大口径で明るい
・電磁ロック、ボタンによる倍率変更
デメリット
・高額
・LEDはやや白い(フィルターで補正可能)
3.Takagi 700GLと4ZL
メリット
・安い
・光源がLED
・背景光が標準装備
・見た目は金属っぽい
デメリット
・大部分が実はプラスチックで質感が悪い
・操作部のダイヤルの質感も悪い
・背景光とスリット光の合成に違和感
5.Nidek SL2000
メリット
・比較的明るい光学系
・標準的なデザイン
・スリット上下の操作が軽い
デメリット
・一部外装(本体中央部分)がプラスチック
6.Inami L-0229-E
メリット
・圧倒的に安い
・すべての部品が金属製で質感が良い
・コストパフォーマンスが素晴らしい
デメリット
・暗い(特に青色のフィルターを入れた時)
<総評>
定価が高いので当たり前かもしれませんが、ZeissのSL800は金属外装で耐久性に優れ、光学性能も素晴らしく、明るく診察しやすい印象でした。
HAAG900BQに比較してスリット光の縦幅が長く、スリットを上下させずにすべてを観察できました。
InamiのL-0229-Eは価格に対して質感がよく、コストパフォーマンスに優れる機種でした。
10年以上使うのであれば耐久性に優れたHAAGかZeissでしょう。
数年で買い換えるならその他の機種かな。(ZeissとInamiは価格差が3倍!)
最後にこれほど贅沢にスリットを比較させてくれたリィツメディカルの玉腰所長に感謝します。
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