白内障手術は右手でフェイコのハンドピース、左手でフックや鑷子、右足で超音波と灌流液のコントロール、左足で顕微鏡のコントロールを行う両手両足を使った手術です。
手術で眼にメスなどで力を加えるとその方向に眼が動きます。
したがって力のベクトルが0となるように180度反対側を支えます。
また前房内での操作は直径1mmのサイドポート(切開創)を通して動かすため、すべての動きが点対称になります。
サイドポートを動かさないで手術をするのは熟練が必要です。
16年前、白内障手術を始めた頃、豚の眼を使って手術を練習しました。豚の眼は通常まち針で固定して練習するのですが、上司の助言で固定しないで練習しました。
固定しない豚眼は難易度が高く、眼に余計な力がかかっていないかどうかよくわかりました。
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