最近"temporal raphe sign"を用いた緑内障診断についての論文が多数発表されています。
OCTのmacular ganglion cell -inner plexiform layer の厚みをmapで測定して、黄斑耳側の上下非対称性変化が現れたらtemporal raphe sign陽性です。
Jinho Leeらは temporal raphe sign を用いることで感度91.0%、特異度71.2%でGONとNGONとを診断できたと報告しています。(AAO,2018)
下の2枚の画像は本日たまたま来院された緑内障患者さんのOCTです。
当院のNIDEK Retina scan DUO2 で、デフォルトの網膜map(ILM-RPE/BM)がこちらです。
この状態では緑内障かどうかわかりません。
これをGCL-IPLの厚みに変更したのが下の画像です。
GCL-IPLに変更することで、temporal raphe sign が出現しました。
temporal raphe sign は緑内障の極初期の診断に有用かと実感しました。今後活用します。
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