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病気の診断〜前視野緑内障、乳がんなど

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病気の診断〜前視野緑内障、乳がんなど

  • 2022.04.22

    緑内障は診断基準としてハンフリー視野検査にて暗点が3つ以上隣接して存在することがガイドラインに記載されている。

    しかしながら緑内障とはゆっくりと視神経線維がやられていく疾患であるので、急に発症するのではなく、その随分前から緑内障なのである。だから暗点が1つや2つであっても再現性があれば緑内障だと私は理解している。

    最近では視野異常がない人でもOCTのmap解析をすると極早期から緑内障に特徴的な所見である視神経線維束欠損を検出できる。

    この状態は視野異常が出現する前の緑内障として前視野緑内障と呼ばれている。

    前視野緑内障と緑内障は最近では同一疾患で連続的なものという意見がよく聞かれ私もそう考えている。

    つまり、病気の診断は検査機器の精度によりどんどん早期に可能になっているのだ。

    アンジェリーナ・ジョリーは乳がん、卵巣がんになりやすいBRCA1遺伝子変異を有していることを知って、病気になっていないのに両側乳房摘出、卵巣卵管摘出をした。

    さすがにやりすぎだと思うが、診断機器の精度がとても高まった現代、どの段階から治療するか、どこまでの治療をするのか、それは医学的に正しいのか、国民保険でカバーすべきなのか、費用対効果があるのか十分に検討すべきことである。

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