黒い点が見えるようになったと今日初診の18歳女性。
散瞳を指示し、眼底を隅々まで調べるも網膜剥離、網膜裂孔などの所見なし。
あらためて眼底写真を撮影。
明らかに右眼の視神経が腫脹している!
OCTを撮影すると、、、
OCTで客観的に視神経及びその周囲が異常に盛り上がっていることがわかる。
視神経炎と診断し、即総合病院へ紹介となった。
患者さんは飛蚊症に似た主訴をおっしゃられていたが、後から考えると、これは視神経炎による傍中心暗点を訴えていたのだろうと推測された。
網膜剥離等を除外するために散瞳すること自体は妥当であるが、視神経疾患とすぐに疑い、中心フリッカーなどもっと特異的な検査をすべきだったと感じた症例。
視神経炎は多発性硬化症やDavic病といった両眼失明につながる全身性疾患が原因のこともあるため、必ず総合病院へ診断し次第紹介する。
そういえば僕の好きなAlice Sara Ottさんも多発性硬化症。
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