コンタクトレンズの乱用に伴いまれに発症する疾患が、アカントアメーバ角膜炎。
まれなので、私はいままで17年間で10例ほどしか経験がありません。
点眼は効きづらく、最も有効な方法は角膜擦過です。
角膜擦過とは、スパーテルという金属の細長い板で角膜上皮を削る治療です。
物理的にアカントアメーバを取り除くという荒治療ですが、これが結局一番効きます。
またアカントアメーバは餌が細菌!です。なので餌を減らすために、抗菌点眼を使用します。いわば兵糧攻めですね。
イソジンやPAヨード、塩化ベンザルコニウムといった消毒薬を薄めて点眼に調剤して用いることもあります。
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