"生涯投資家"村上世彰著 文藝春秋 を読んだ。
世間一般の印象として村上氏はハゲタカファンドで傾いた企業の金を搾り取る非情な投資家、インサイダーで逮捕された悪いやつという印象だ。
私もこの本を読むまでだいたいそんな印象しかなかった。
本を読み進むにつれて、彼の日本企業の"コーポレートガバナンス"を変えたいという強い思い、彼の信念がよく伝わってきた。投資家である以上出資者に対して利益を出す必要があるが、それ以上に日本を良くしたいという大義があった。
年齢を調べてみた。村上世彰氏は現在63歳。
イトーヨーカドー会長と対面し、反対を押し切って東京スタイルへプロキシーファイトしたのが、2002年。
42歳だ。
私と同じ年齢で、日本の名だたる社長たちと渡り合ったこの男。すごい。
自分のファンドを立ち上げるため、出資者達と夜、17時、19時、21時と3会場で会食し、毎回フルコースをすべて食べてからトイレで吐く生活を続けていたという。
私には到底真似できないが、そこまで仕事に命をかける、この男の生き方はかっこいい。
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