本日最後の患者さんから、質問されました。
「眼科の先生はみんなメガネだけど、どうしてレーシックやICL(有水晶体眼内レンズ)をやらないんですか?」
それに対して以下のように回答しました。
「眼科医に眼鏡が多いのは、眼鏡が最も安全性が高いからです。」
「レーシックは以前集団感染が発生してますし、不満症例がかなり多いのが問題です。」
(国民生活センターによる調査で、43.2%の患者に不具合が生じていることが判明)
「ICLは角膜切開を3mm程度加えます。将来白内障手術をするとき、別の場所をさらに3mm切開することになり、かなり外傷に対して眼球が弱くなることを懸念します。」
「角膜内皮障害、虹彩炎、眼圧上昇、レンズの癒着などで将来白内障手術がやりにくくなる、白内障手術の度数計算に誤差が出るなど様々なリスクが考えられます。そういったデメリットを認識しているからこそ眼科医で自分自身がレーシックやICLをやっている人は少ないのだと思います」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レーシックやICLは眼鏡をしたくないから行うのだと思いますが、40代になると老眼になり、結局眼鏡が必要になります。60代になり白内障手術を行えば近視を消すこともできます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レーシックやICLは自衛官や救急救命士といった緊急事態で眼鏡が不利となるような職業にはまだ行う余地がありますが、コンタクトレンズや眼鏡で矯正できる人に行うメリットを私は感じません。
プレミアムレンズとかレーザー手術とかいう美辞麗句に騙されて大切な眼にメスを入れないようにしてほしいと願っています。
コメントする