連休は鹿児島へ旅行した。
特に印象に残ったのは知覧にある、知覧特攻平和会館だ。
天気は小雨。知覧中央部から平和会館まで1200の石灯篭が建っていた。それぞれに特攻隊員の姿が彫られていた。
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鹿児島南部の山奥、知覧に昭和初期、特攻隊の基地が作られた。
まだたった20代そこそこの青年たちが全国から集結、沖縄の最前線へ特攻隊として命を落としていった。
平和会館に入ると、まずゼロ戦が展示されていた。その迫力と機能美に驚いた。
そして奥に彼らの写真、遺品、遺書がたくさん展示されていた。
遺書は涙なくしては読めない。
どの手紙も達筆で、両親への感謝と覚悟が書かれていた。
ある遺書には、「もう必要ないから私の所持金はすべて手紙に同封します。」って書かれてあった。
どんな思いで書いたのだろう。辛くて苦しかっただろうに。
一心に日本を守りたいという、彼らの純粋で力強い魂があったからこそ、今の日本があるのだ。
僕が20歳の時、そんな覚悟ができただろうか。僕もそんな熱い男になりたい。
涙と鼻水でズルズルになりながら建物を出て、最後に鎮魂のため、平和の鐘を鳴らした。
澄んだいい響き。天国まで届きそうだった。
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知覧は誇り高き武士の町。武家屋敷群を歩いた。高い生け垣が遠くまで連なっていた。
黒猫はのんきに道のど真ん中で毛づくろいをしていた。
名産の知覧茶を店のおばあさんに勧められて飲んだ。
すべてを癒やしてくれるような、ほんのり甘いさわやかな新茶だった。
雨雲の隙間から青空が見えた。
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