手術を補助するための装置、道具が色々出ている。
私は、シンプルな道具こそ優良で患者さんへの侵襲が少ないと考えている。
例えば、、、
・ozil システム・・・核分割の効率が良くなるという触れ込みだったが、前嚢が切れてしまう合併症が頻発。フェイコチョップ法で全ての核硬度の手術を私はできるから、ozilは使用していない。
・フェムトセカンドレーザーによる核分割、切開創作成・・・フェムトセカンドレーザーを使わない方が速く手術を終えることができる。レーザーの長期における合併症が不明である。
・Zeptoによる前嚢切開・・・鑷子による前嚢切開の方が速く行える。内皮損傷のリスク、煩雑さ。
・VERIONによる術中ガイドシステム、 NGENUITYによる3D手術・・・顕微鏡の光を分光することによる主照明の光量低下。またそれを補うために光量を上げることによる、網膜光障害のリスク。映像遅延の問題。
とざっと挙げただけでも無数のデメリットがある。
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結局、手術顕微鏡に何も装置を取り付けないのが最も解像度が高く、患者さんの眼に優しくそして、速く手術ができるのだ。
できる限りシンプルに手術を行う。これこそが手術の基本だ。
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