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院長ブログ

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個人情報の保護

  • 2023.07.06

    患者さんの職務上知り得た情報は他人に口外しません。

    当然の医師の義務です。

    たまにお年寄りの方で、友人や知人の病状を私に聞くことがあります。

    「Aさん、最近岐南眼科来てる?」

    「Bさん、最近手術したらしいね?」

    私はまず「う〜ん。」とか「は〜。」とか、どっちとも取れる返事をします。

    さらに聞いてきた場合、

    「個人情報は言えません。あなたのことを私が他人に言ったら嫌でしょう。」

    ときっぱり言います。

    生命保険会社が、「医療保険をおろすため、Cさんの病状について教えてもらえませんか?」

    と電話で問い合わせがあった場合、必ず拒否します。

    患者さんの同意がない限り開示しません。

    私の家族にも患者さんの個人情報をもちろん口外しません。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    守秘義務の根拠はどの法律でしょう?

    守秘義務の規定は日本の刑法です。

    そして、紀元前4世紀に記されたヒポクラテスの誓いから存在する、医師の根源的な考え方です。


    <ヒポクラテスの誓い>

    医の神アポローンアスクレーピオスヒュギエイアパナケイア、および全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。

    • この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
    • 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
    • 著作講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
    • 自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
    • 依頼されても人を殺すを与えない。
    • 同様に婦人を流産させる道具を与えない。
    • 生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
    • どんな家を訪れる時もそこの自由人奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
    • 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。

    この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!

    しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。

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