今日からミランテをデモ導入させてもらった。
ミランテはニデック社が開発した広角眼底カメラ。
SLOというレーザーを用いて眼底を広範囲に詳細に撮影することができる。
今日1日使用した印象を列挙する。
<メリット>
・白内障があっても比較的きれいに眼底を撮影できる
・小瞳孔でも撮影可能
・3光源を使用しているため、かなり実際に近い眼底の色調
・160度を1回で撮影できる
・パノラマは自動で合成される。220度まで撮影できる
・NAVISシステムとの連携が良好
・撮影時の眩しさが少ない
・撮影が高速
・頭を支えなくても撮影できる
・撮影中リアルタイムで眼底を確認できる
<デメリット>
・視神経乳頭の評価ができない(みな緑内障っぽい乳頭になる)
・黄斑付近に反射。反射を消すために2回合成写真を撮影する必要がある
・黄斑出血が消える症例あり
・最周辺部の裂孔は正面では写らない
・高周波音がやや気になる
・アタッチメントを外すとき、落下させる危険
今月後半にはオプトスという広角眼底カメラをデモする。
そして来年の1月にどちらを導入するか決める。
どちらも1000万円を余裕で超えるとても高額な器械。
しかしながらこれを導入すれば患者さんを散瞳させる頻度が確実に減るし、
たくさんの眼底の情報を得ることができる。
慎重に購入を決めたい。
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