緑内障の原因は多因子であることが知られているが、最も強く関与しているのが眼圧である。
それ以外に網膜の血流障害が先か、網膜変性が先かについて長年議論されてきた。
東北大の清田直樹先生がこれについて論文で一定の結論を得た。
"「高齢・頻脈・視神経乳頭上耳側部位」の3つのうち2つ以上を満たす視神経乳頭部では血流障害が神経変性に先行する。"
この論文の意義は、血流障害が一定程度緑内障の発症に関わっていることを証明したことだ。
血流低下が原因の一部という観点において、緑内障は加齢変化と言えそうだ。
Naoki Kiyota :The temporal relationship between ocular blood flow impairment and neurogeneration in eyes with glaucoma. 2022
コメントする