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緑内障点眼処方の私見

院長ブログ

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緑内障点眼処方の私見

  • 2024.01.18

    緑内障の点眼薬はたくさんの種類がある。

    どのような考えで処方しているのだろうか。

    当院院長の考えを示す。

    まず、大きく分けて緑内障点眼は以下の3系統が核となる。

    1.PG系 ラタノプロストなど

    2.CAI系 ブリンゾラミドなど

    3.βブロッカー系 カルテオロールなど

    さらに補助として2系統が加わる。

    4.α作動薬 ブリモニジンなど

    5.ROCK阻害薬 リパスジル

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    第1選択薬はPG系。ラタノプロストが主戦力となる。

    更に眼圧を下げたい場合、CAIまたはβブロッカーを追加する。

    最近では配合剤もよく処方する。

    ミケルナ(β+PG)は1日1回点眼なので使いやすく好んで処方している。

    βブロッカーは喘息、心疾患の既往がある人は使用できない。

    その場合はラタノプロスト+ブリンゾラミド、ラタノプロスト+ブリモニジンを処方することが多い。

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    ラタノプロストは副作用でまつ毛が伸びたり、眼の周りの色素沈着、眼瞼陥凹がある。

    これらを嫌う方は、グラアルファ(ROCK阻害薬+α)やアイラミド(α+CAI)を使用する。

    点眼薬で最強の眼圧下降を示すのはPG系のビマトプロストだ。

    ビマトプロスト+グラアルファ(RCK阻害薬+α)、ビマトプロスト+アイラミド(α+CAI)、ビマトプロスト+コソプト(CAI+β)と組み合わせると非常に強い眼圧下降効果を示す。

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    グラアルファ(ROCK阻害薬+α)+ミケルナ(β+PG)、アイラミド(α+CAI)+ミケルナ(β+PG)は2剤で実質4剤点眼していることになり、最強処方だ。

    これらの点眼薬でもなお進行する症例は手術を検討するのだ。

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