緑内障の点眼薬はたくさんの種類がある。
どのような考えで処方しているのだろうか。
当院院長の考えを示す。
まず、大きく分けて緑内障点眼は以下の3系統が核となる。
1.PG系 ラタノプロストなど
2.CAI系 ブリンゾラミドなど
3.βブロッカー系 カルテオロールなど
さらに補助として2系統が加わる。
4.α作動薬 ブリモニジンなど
5.ROCK阻害薬 リパスジル
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第1選択薬はPG系。ラタノプロストが主戦力となる。
更に眼圧を下げたい場合、CAIまたはβブロッカーを追加する。
最近では配合剤もよく処方する。
ミケルナ(β+PG)は1日1回点眼なので使いやすく好んで処方している。
βブロッカーは喘息、心疾患の既往がある人は使用できない。
その場合はラタノプロスト+ブリンゾラミド、ラタノプロスト+ブリモニジンを処方することが多い。
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ラタノプロストは副作用でまつ毛が伸びたり、眼の周りの色素沈着、眼瞼陥凹がある。
これらを嫌う方は、グラアルファ(ROCK阻害薬+α)やアイラミド(α+CAI)を使用する。
点眼薬で最強の眼圧下降を示すのはPG系のビマトプロストだ。
ビマトプロスト+グラアルファ(RCK阻害薬+α)、ビマトプロスト+アイラミド(α+CAI)、ビマトプロスト+コソプト(CAI+β)と組み合わせると非常に強い眼圧下降効果を示す。
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グラアルファ(ROCK阻害薬+α)+ミケルナ(β+PG)、アイラミド(α+CAI)+ミケルナ(β+PG)は2剤で実質4剤点眼していることになり、最強処方だ。
これらの点眼薬でもなお進行する症例は手術を検討するのだ。
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