"わが投資術"清原達郎著 講談社 を読んだ。
彼はヘッジファンドトレーダー。
個人資産800億。
25年でファンドを93倍にした天才。
(年利19.9%を25年という計算になる)
この本は一部難解だができるだけ素人にわかるように、そして面白いエピソードをふんだんに盛り込んで読者を飽きさせないように書かれていた。
響いた箇所を列挙。
・有望な会社は「正のフィードバック作用」が働く会社
・有望な割安小型株はバリュエーションの梯子を登っていく
・株式投資にはベイジアン的発想が大切
・「有能な駆逐艦隊の司令官と月並みな司令官の違いは10秒ほどだ」
・価格を一律にするのではなく、高くても買いたい人(消費者余剰という)を取り込むビジネスが成功する。(ディズニーランドやUSJが好例)
・日本人の英語ベタは危機的。くだらない国語の授業を削るのが一番。国語のテストで「それ」を示すのを次の4つから選べ?なんて問題はナンセンス。そもそもわかりにくい文章を書くなよ。
・「なんでもいいから他人の役に立っている」という実感が幸福感を得るために必要
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ヘッジファンドという難解でストレスフルなビジネスで大成功を収めた筆者。
彼が昨年引退を期にノウハウを世の中にぶちまけてしまえという気持ちになって書いた著作。
彼と同じ方法を取ることは不可能だが、その思考経路、処世術の一端を知ることができた。
おすすめの一冊。
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