"3つの世界" プレジデント社 山口揚平著を読んだ。
この本は社会がシェアリズム、キャピタリズム、ヴァーチャリズムの3つの世界に分かれ、キャピタリズムが廃れていくという内容だった。
衝撃的だったのは、年収と社会的価値に相関がないという話。
社会的価値をGDPや税貢献といった経済的価値、教育、健康、子供といった社会基盤の創造から算出。
すると、収入1円あたりの社会的価値は、、、
広告会社役員(7600万,-11.5)
金融関係者(2750万,-1.5)
税理士(1900万,-11.2)
弁護士(1450万,-0.2)
に対して
教師(575万,9)
研究者(575万,9)
リサイクル業者(197万,10)
病院の清掃員(190万,12)
保育士(174万,7)
イギリスのデータ。(年収,収入1円あたり生み出される社会的価値)
このように年収が多い職種ほどむしろ社会にとって悪影響を与え、年収が低い例えば保育士は年収の7倍、病院の清掃員は年収の12倍社会的価値を創造しているということが判明したのだ。
著者はこれをキャピタリズムの弊害と考えている。
難解な本だったが、新しい視点で世界を考えるきっかけとなった。
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