2020年10月の日本の眼科という医学雑誌に視覚障害の原因についてのまとめが記載されていたので、ポイントをお伝えします。
2007~2009年の調査結果
1位緑内障21.0% 2位糖尿病網膜症15.6% 3位網膜色素変性12.0% 4位黄斑変性9.5%
2015年の調査結果
1位緑内障28.6% 2位網膜色素変性14.0% 3位糖尿病網膜症12.8% 4位黄斑変性8.0%
糖尿病患者が増えているにもかかわらず、糖尿病網膜症が減少している理由として、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1作動薬などの新しい薬が登場したこと、眼科治療が進歩したことなどが挙げられていました。
黄斑変性について、黄斑変性の大半は加齢黄斑変性であり、加齢黄斑変性は抗VEGF薬の登場、OCTによる早期診断、治療が可能になったことが挙げられていました。
この順位を見るとあらためて緑内障の重要性を再認識させられるとともに、現在の緑内障治療の限界を示しており、緑内障の今後の画期的、根本的な治療の出現が待たれるところです。
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