人間ドックの眼底写真を診断する仕事を10年以上行っていますが、圧倒的にひっかかる人が多く、かつ重要な疾患は緑内障です。
緑内障は視神経が凹んでいる(cupping)のを見つけるのが古典的な診断法ですが、人間ドックの眼底写真は二次元なので、凹みを診断することは困難です。そこで視神経に走っている血管走行が曲がっている点を繋げてcuppingを推測するわけですが、感度、特異度が高くありません。
視神経線維束欠損(NFLD)とは視神経近くの網膜が弧状に少し色が変わっている部位で、これがあると緑内障である可能性がとても高くなるため、NFLDを私は重要視しています。
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