「教養としての将棋」という講談社現代新書の本を読みました。面白かった章は、飯田弘之先生が執筆された、ゲームの面白さを数学的に研究した内容でした。
先生の理論では、有利と不利が交錯する局面=スイング の頻度がゲームの特徴を決めているそうです。
そのスイング頻度k=平均可能手数B(branching factor)/平均終了手数D(depth) で概ね表すことができ、
魅力的なゲームはB/Dの平方根が0.07~0.08の間にほぼすべて収まっているそうです。
チェス B=35 D=80 B/Dの平方根=0.074
将棋 B=80 D=115 B/Dの平方根=0.078
囲碁 B=240 D=208 B/Dの平方根=0.076
BとDの程よいバランスが時代を越えて愛される洗練されたゲームの必須条件という理論は興味深いものでした。
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