クライテリオン版影武者 監督黒澤明 を観た。
クライテリオン版は原盤のリマスター版。
まずblurayのパッケージに黒澤明による映画のスケッチが同封されていた。とても美しい絵であった。
仲代達矢の演技がとにかく凄い。目線をうまく使って影武者の葛藤を表現していた。
武田の武将たちの羽織が色鮮やかでカッコよかった。
夜の奇襲時、大将を守るため小姓らが身体をはって方円の陣形を取るシーンはグッときた。
夕暮れに太陽をバックに歩く兵士達の姿はもはや絵画のようだった。
この映画はどのカットを切り抜いても写真になる。
黒澤明は映画撮影の時、じゃまになった家を立ち退かせて壊したりもしたらしい。
映画にかける情熱、鬼気迫るものがある。この作品を超える時代劇映画は無いと思う。
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