20-30年前はGTO、FTO、RX-7、GT-R、Fairlady Z、など多彩な形や色の車が百花繚乱に公道を走ってた。
それを見て当時少年だった私など大人になったらいつか乗りたいと心を踊らせたものだ。
最近の車は気がついたらみんな同じような形をした車ばかりじゃないか?
フロントマスクが同じ、後ろの形状が同じ、全体のシルエットが同じ。大体白か黒のプリウスっぽい車か、セレナっぽいファミリーカー。

これは今の車の製造方法がプラットフォームの共通化といって、車の形となる骨格をいろんな車種と共用して、パーツをモジュール化して使いまわしているから。
だからどの車も個性のないつまらない形状に成り下がっている。
デザイナーもこのプラットフォームで作れって上司に言われるから自由にデザインできない。
車は一般的に家の次に高い買い物だから、もっといろんな個性を選べていいんじゃないか?
そこで車メーカーは個性を出させるために、多数のグレードと色を用意した。
ケイマンならケイマン、ケイマンS、ケイマンT、ケイマンGTS、ケイマンGT4。それぞれの性能の差はごく僅か。でもこんなにグレード必要なのか?
グレード1種類にしてくれたら製造コストがカットされもっと安く買えるんじゃないか?
色んな色が選べても下取り価格が白色と黒色以外は10万円以上マイナス査定されるって買う時にディーラーの人に言われるから、だいたい世の中白色か黒色の車しか走ってない。
白か黒のファミリーカーしか走ってない車社会って豊かな車社会なのか?
これで電気自動車だけになって、自動運転になったら、車は走る歓びのないただの移動する箱になる。ディストピアだ!それが本当に皆が望む社会?
効率化を優先するのではなく、いろんなデザインのカラフルな、多彩な動力源の車が走る、小さな子どもたちがいつか乗りたいなって夢を持たせる車社会になってほしいな。
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