126回日本眼科学会にて大阪大学の後藤聡先生が眼内レンズの計算式について発表されていた。以下後藤先生の発表内容を抜粋
<世代別眼内レンズ計算式>
第1世代 Fyodorov式(1967年)
第2世代 Hoffer式(1982年) SRKⅡ式(1988年)
第3世代 Holladay式(1990年) SRK/T式(1993年)
第4世代 HolladayⅡ式(1996年) Haigis式(1999年)OKULIX式(2002年)
第5世代 Olsen式(2009年) BarrettUⅡ式(2014年)
第6世代 Hill-RBF1.0式,Kane式,EVO式(2019年) Hill-RBF3.0式(2021年)
後藤先生の発表の結論としては、数ある眼内レンズ計算式の中で最新のKane式が短眼軸〜長眼軸まで全てにおいて精度が最も優れているという結果であった。
当院ではKane式を第1選択、BarrettUⅡ式を第2選択として計算しているが、この方針に間違いないということが立証された形だ。
JSCRS2021年の調査で全国の手術施設でどの計算式を主に用いているかとの質問に対して、SRK/T式80.8%、BarrettUⅡ式64.2%、Kane式1.8%であった。
未だに3世代前の誤差の大きいSRK/T式が日本で最も使われているとは恐ろしい。
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