糖尿病網膜症の治療は糖尿病網膜症診療ガイドラインに沿って行う。
・正常眼底 年3〜4% の確率で網膜症を発症するため、定期的に眼科へ受診。
・軽症または中等非増殖糖尿病網膜症 年2.1%で重症非増殖糖尿病網膜症または増殖糖尿病網膜症に移行。
・視力を脅かす糖尿病黄斑浮腫を伴うもの 抗VEGF療法 直接光凝固 格子状網膜光凝固 ステロイドのテノン下注射 硝子体手術
・重症非増殖糖尿病網膜症 1年以内に半数が増殖糖尿病網膜症に移行。早めに汎網膜光凝固術が望ましい。
・増殖糖尿病網膜症 汎網膜光凝固術 硝子体手術
以上糖尿病網膜症診療ガイドラインから引用。
ガイドラインを見てもとくに糖尿病黄斑浮腫については選択肢が多く、また明確な基準を設けていないため治療内容が各施設によってばらつきがあると推測される。
網膜光凝固術は標的が視細胞と網膜色素上皮であり、施行により視機能低下(とくに暗所での)が避けられない、ある意味で野蛮な方法である。早く超長期間作用する画期的な抗VEGF抗体の登場が待たれるところである。
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