"熔ける再び" 井川意高著 幻冬舎 を読んだ。
"熔ける"の続編である。残念ながら前編の方が内容の迫真感が強かった。
しかしながら、刑務所内での生活といった、なかなか経験できないことを知ることができた。
模範囚になると時計が支給される。
これは看守の見回りの時間を一般の囚人には知らせないようにするため。といった裏話が面白かった。
フェラーリを10台以上刑務所内で注文して、乗れなくても満足していた、しかしそれにも飽きて売った。など、ぶっ飛んだ話が多く、人間お金をどれほど持っていても結局興味がなかったら価値を見いだせないと、著者は達観したようだ。
刑務所に入って、読書し放題。体重が20kg痩せて、健康になって、10年寿命が伸びた。3年入所していたから、差し引き7年長生きした、などと述べるウイットのある著者。どういう状況でも要は気持ちの持ち方次第なのだ。
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