島津義弘 加野厚志著 PHP文庫 を読んだ。
この本は関ヶ原の戦いを主軸として、所々で彼のたどった過去を追想するという面白い構成の本だった。
以前から島津義弘は大好きで、すごい武将と思っていたが、やはりそうだった。
関ヶ原の戦いでたった1200の兵で中央突破で退却した。
徳川本隊30000に飛び矢陣で突き進む。
本陣まで1丁(109メートル)の距離まで肉薄してから退却。
退却時はすてがまりという戦法をつかった。
すてがまりとは大将を逃がすため、決死の兵が退路に点々と座り込んで追手へ銃を死ぬまでうちづづける戦法。
島津義弘ほど部下に慕われていた武将はいない。命を捨てて大将を守ったのだ。
退却して堺の港へ着くまでに13人になっていたという。
あまりに勇猛な戦いぶりで家康は関ヶ原の戦い以後島津討伐をあきらめた。
この本で武士道の本質や、義についてとてもよく理解できた。
お正月に1年を奮起させる島津義弘の良書を読めた。
そのうち鹿児島へ旅行したいと思う。
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