"ケーキの切れない非行少年たち" 宮口幸治著 新潮社 を読んだ。
著者は精神科医で医療少年院に勤務し、犯罪を犯した少年と向き合ってきた。
その非行少年たちの共通した特徴として、認知機能が弱く、想像力が弱い傾向があるという。
だから非行少年に対して、少年院で矯正教育を受けさせても伝わらない、反省させる以前の問題があると筆者は語る。
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IQは70以下を知的障害と定義され、人口の2.3%。
IQ70-85を境界知能と定義され、人口の13.6%。
対して、受刑者で統計を取ると知的障害の割合が20%、境界知能は34%だという。
つまり知的障害が犯罪に繋がりやすいということだ。
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なかなかわかりにくい、認知機能の弱い人、境界知能の人をどのようにサポートしていくかがよりよい社会に向けた大切な取り組みだろう。
もちろんこれらが非行少年の免罪符にはならないけれど。
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