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"孤闘 三浦瑠麗裁判1345日"を読んだ

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"孤闘 三浦瑠麗裁判1345日"を読んだ

  • 2023.06.29

    "孤闘 三浦瑠麗裁判1345日"を読んだ。

    平素な内容で、2時間程度で読むことができた。

    これは三浦瑠麗氏のツイッターが名誉毀損、プライバシー侵害に当たるかを争った原告のテレビ朝日職員かつ弁護士、西脇氏の裁判記録。

    最高裁判所まで争われ、原告は勝訴。しかし賠償金はたったの35万9219円。

    (対してアメリカのプロレスラー、ハルク・ホーガンのプライバシー侵害訴訟は賠償金157億円。)

    日本においては名誉毀損、プライバシー侵害の賠償額はあまりに低い。

    もちろんそれをわかりきった上で、原告は裁判に挑んだ。社会に一石を投じるために。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    この本でわかったのは、裁判というものの不毛さ。

    だれも勝者とならない。ただ時間が徒労に終わり、傷がえぐられるだけ。

    なんのために、裁判制度があるのだろうか。

    人々を幸せにするためではないのか。

    当事者がみな不幸せになってしまうこの制度は、設計自体間違っているのではないか。

    社会基盤、構造、そして現代社会の矛盾を提起する本だった。2023年6月20日発行。

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