"孤闘 三浦瑠麗裁判1345日"を読んだ。
平素な内容で、2時間程度で読むことができた。
これは三浦瑠麗氏のツイッターが名誉毀損、プライバシー侵害に当たるかを争った原告のテレビ朝日職員かつ弁護士、西脇氏の裁判記録。
最高裁判所まで争われ、原告は勝訴。しかし賠償金はたったの35万9219円。
(対してアメリカのプロレスラー、ハルク・ホーガンのプライバシー侵害訴訟は賠償金157億円。)
日本においては名誉毀損、プライバシー侵害の賠償額はあまりに低い。
もちろんそれをわかりきった上で、原告は裁判に挑んだ。社会に一石を投じるために。
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この本でわかったのは、裁判というものの不毛さ。
だれも勝者とならない。ただ時間が徒労に終わり、傷がえぐられるだけ。
なんのために、裁判制度があるのだろうか。
人々を幸せにするためではないのか。
当事者がみな不幸せになってしまうこの制度は、設計自体間違っているのではないか。
社会基盤、構造、そして現代社会の矛盾を提起する本だった。2023年6月20日発行。
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