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日本における視神経炎の疫学的臨床的特徴

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日本における視神経炎の疫学的臨床的特徴

  • 2023.07.29

    日本における視神経炎の疫学的臨床的特徴という論文がOphthalmologyに記載されていたので、まとめてみた。

    <Epidemiologic and Clinical CHaracteristics of Optic Neuritis in Japan>

    ・視神経炎の有病率は10万人あたり1.03人

    ・531症例のうち、12%がAQP4抗体陽性、10%がMOG抗体陽性

    ・AQP4抗体陽性グループは女性の割合が多く、色々な視野異常を示し、22%に脊椎病変を認めた。視力予後不良例が多かった。

    ・MOG抗体陽性のグループは中心暗点や全体の視野欠損例が95%。視神経腫脹や眼痛の頻度が高く、視神経単独病変が大半。治療後の視力予後が良かった。

    ・両抗体陰性グループの4%が多発性硬化症を罹患していた。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ・ステロイドパルス療法は82%の症例に行われていた。

    ・血漿交換療法はAQP4抗体陽性症例の32%に行われていた。

    ・ステロイドパルス療法は視機能回復を早めるため、現在主たる治療となっている。

    ・AQP4抗体陽性症例に血漿交換療法をためらうべきではない。

    (Hitoshi,et Ophthalmology,October,2019)

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