“トヨトミの野望”梶山三郎著 小学館文庫 を読んだ。
これはトヨトミ自動車という愛知の大企業のドロドロとした内部抗争を描いた作品。
フィクションという形を取っているが、99%実話と関係者が語る、トヨタ自動車のノンフィクションドラマだ。 ドラマの主役、武田社長のモデルである、奥田碩の人柄に感銘を受けた。 彼こそ真のリーダーだ。 本で提起するトヨタの問題、それは株式を豊田家がたったの2%しか保有していないのに、人事や経営を牛耳っている現状。 欧米では考えられないことだ。 それを変えようとした奥田氏の信念。 こんなすごい胆力のある経営者は今後もなかなか現れないだろう。 近い将来、電気自動車の時代になるのか、その時日本の自動車産業は生き残れるのか。今後の自動車業界の動向に目が離せない。
コメントする