専門医講習会を受講した。
大変興味深かったテーマは川崎医大の長谷部先生によるEDOFについての講演。
EDOFとはextended depth of focusのこと。
焦点深度の拡張を指す言葉だ。
面白いことに、白内障術後、小さな近視性乱視を残すことで
(たとえば-0.25D=cyl-0.75DA180)
眼鏡装用無しで広い明視域を確保できるという理論および実験結果だ。
(上記の近視性乱視で30cm〜無限遠で視力0.5が得られた Peters,Huber)
これは多焦点眼内レンズとほとんど変わらない結果だ。
しかもグレア、ハロー、コントラスト低下は無い。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この理論は眼鏡処方でも成り立つ。
調節力を消失した患者に対してあえて乱視を少し残すという方法はとてもおもしろい考えだ。
コメントする