日本眼科学会総会で学んだことを列挙する。
・18歳までに一生の50%の紫外線を暴露する。
→だから未成年でもサングラスをという話だったが、数十年後の白内障と因果関係は証明できない、、、。
・紫外線は核白内障とレトロドットのリスク上昇
・環境温度が高いと核白内障のリスク上昇
→ホットアイマスクも上昇するが、短時間で温度が低いため大丈夫だろう。
→サウナはかなり危険だという演者からの指摘。サウナに入るときは眼を冷やしながら入るか、、、。
喫煙、紫外線、糖尿病、肥満、ステロイドは白内障の進行リスク。
・熱帯地方では核白内障が著しく多い。
・水晶体の温度が大切。
→長時間炎天下で農作業などはリスクになるだろう。
→たくさん水分を取るなどはリスク低減になる可能性がある。
→気象データから白内障の発症予測ができる可能性。
・クリスタリンをほどく薬剤について。
・ステロイド骨格を持った、oxysterol、lanosterolは水晶体の濁りを減らすが、進行が進むと直せない。
・点眼で薬剤が房水へ行く割合は0.1%、水晶体へ行く割合は0.0001%。
・点眼薬を水晶体へ到達させるドラッグデリバリーシステムの開発が待たれる。
→ナノサスペンション技術が最有力
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・マイクロモノビジョン、、0と-0.75D
・トーリック眼内レンズは10%に使われている
・technis odyssey はグレア・ハロー低減
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・AMDはearly , intermediate , late に分類
・硝子体注射3日前からの予防的抗生剤点眼は海外では不要と結論。
→日本でも個別に判断という表現に変更された。
・アイリーア8mg 16週まで伸ばせる人は74.1%
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・vivinex は後発白内障少ない
・vivinex imppress 、、、単焦点で被写界深度を広げた。グレアやコントラスト視力は通常のレンズと変わりない。
・vivinex gemetric 、、、日本初の選定療養眼内レンズ。 光学的損失10% 遠方から1mまでが最もよく見える。近方視不満症例9.5%
・アルコンの連続焦点レンズはグレア・ハローがひどい。
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・オプトスの上位機種が3色光源になった。値段も300万程度up。
・パクリタキセルで黄斑浮腫
・分子標的薬の抗がん剤で黄斑浮腫
→すぐに薬剤中止すること
・オブジーボはテールプラトー。
・原田病用の漿液性剥離の副作用あり。
・プラケニル、、、SLEは全国で8万人。すべての患者にプラケニル内服を推奨。現在4万人が内服中。
・10年で2.5%が眼合併症発症。
・傍中心窩が菲薄化。
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常染色体優性→常染色体顕性
常染色体劣性→常染色体潜性 と名前が変わった。(差別的表現として)
・網膜色素変性はRPE65遺伝子変異でルクスターナが使える。常染色体潜性
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・SLTはイギリスで治療のfirst choice 。アメリカとEUは点眼とSLTが同列
・マイクロフックトラベクロトミーは1象限と2象限で比較、有意差なし。
・マイトマイシンCは眼科用で発売となった。
・RPGR遺伝子変異は治験中。
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日本眼科学会は最先端の眼科研究に触れる貴重な場。
数年〜数十年後の眼科の未来が垣間見えた2日間だった。
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