"なぜ宇宙は存在するのか" 野村泰紀著 講談社 を読んだ。
この本はバークレー理論物理学センター長でバークレー校教授が書いた、最新の宇宙について書かれた本。
その後半の主題は"人間原理" だ。
宇宙の真空のエネルギー密度は-10⁹⁰g/cm³から+10⁹⁰g/cm³までランダムに取り得る。
現在の宇宙の真空のエネルギー密度が10³⁰g/cm³より数桁ずれていたら、銀河など宇宙の構造は存在しない。
こんな多様な原子が存在する極めて出来すぎた宇宙がなぜ存在しているか?
この答えが、「その値でなければ人間が存在しないから」とするのが人間原理という思想だ。
宇宙が10¹²⁰個あれば、数個内部構造のある宇宙が生まれる可能性がある。
だから宇宙は無数に存在しているはずだとマルチバース理論を展開する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とてもぶっ飛んでいてなかなか理解がついていけないが、宇宙の最新理論を知る興味深い本だった。
コメントする