今日の夜20:00、薬剤師の友達から写メが送られてきた。
「11手詰の詰将棋がわからなくて、将棋部の息子が困っているので、これを解いてくれないかなあ」
持ち駒飛車、銀。
相手の持ち駒は残りすべてだ。
これはめちゃくちゃ難しい。
だって11手先を読むのだから。
息子さんの初手の考えを参考にして、30分悩んでなんとか正答に到達した。
将棋部の顧問もわからなかったらしく、
明日息子はヒーローになれると喜んでいるそうだ。
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この詰将棋は最後に自分の駒をただで捨てるという手を使う。
捨てることでそのスペースが空き、大駒が自由に動けるようになるというのがこの作品の核心。
古い悪習を捨てる、後進に道を譲る、というまるで人生の生き方を表しているようだった。
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将棋とチェスの大きな違いは、取った相手の駒を使うことができる点。
そして将棋の勝負のクライマックスで、殆どの場合、取った駒で相手玉を詰ます。
つまり寝返った腹心に殺されるゲームなのだ。
この詰将棋では、寝返った敵を最後捨て駒に使う。なんと冷淡なことだろう。
詰将棋にドラマを感じ、人生を感じ、そして友人に感謝された夜だった。
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