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11手先を読む

  • 2024.04.25

    今日の夜20:00、薬剤師の友達から写メが送られてきた。

    「11手詰の詰将棋がわからなくて、将棋部の息子が困っているので、これを解いてくれないかなあ」

    つめ.jpeg

    持ち駒飛車、銀。

    相手の持ち駒は残りすべてだ。

    これはめちゃくちゃ難しい。

    だって11手先を読むのだから。

    息子さんの初手の考えを参考にして、30分悩んでなんとか正答に到達した。

    将棋部の顧問もわからなかったらしく、

    明日息子はヒーローになれると喜んでいるそうだ。

    〜〜〜〜〜〜〜〜

    この詰将棋は最後に自分の駒をただで捨てるという手を使う。

    捨てることでそのスペースが空き、大駒が自由に動けるようになるというのがこの作品の核心。

    古い悪習を捨てる、後進に道を譲る、というまるで人生の生き方を表しているようだった。

    〜〜〜〜〜〜〜〜

    将棋とチェスの大きな違いは、取った相手の駒を使うことができる点。

    そして将棋の勝負のクライマックスで、殆どの場合、取った駒で相手玉を詰ます。

    つまり寝返った腹心に殺されるゲームなのだ。

    この詰将棋では、寝返った敵を最後捨て駒に使う。なんと冷淡なことだろう。

    詰将棋にドラマを感じ、人生を感じ、そして友人に感謝された夜だった。

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