開放隅角緑内障と高眼圧症のファーストライン治療としてSLTを行った場合の多施設・ランダム化比較対照試験の6年目の結果がまとめられた。
方法:初めからSLTを行う群と点眼薬治療を行う群にランダムに振り分ける
結果:524症例が6年の試験を完了。Euro WOL EQ-5D 5levels,Glaucoma Utility Index, Glaucoma Quality of Life-15 に有意差なし。
SLT 群でGlaucoma Symptom Scale が良好(83.6±18.1vs81.3±17.3)
SLT 群の69.8%は目標眼圧内に収まり、薬物治療、外科治療は不要だった。
緑内障の進行が見られた眼は点眼薬群の方が多かった(26.8%vs19.6% p=0.006)
線維柱帯切除術が必要になったのは点眼薬群が32眼に対し、SLT群は13眼だった。
結論:SLTは初めから点眼薬治療を行うよりも良好な長期コントロールが得られ、手術治療の必要性が減少する。
(引用 Ophthalmology 2023)
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