最近感じるのが、医療行為は"元の状態に戻すことではない"ということだ。
"新しい状態を作る"ことだ。
例えば白内障手術では濁った水晶体を溶かして吸い取り、新しい人工レンズを入れる。
人工レンズはアクリルでできており、厚みが変化しないからもとの水晶体とは特性が大きく異なる。
若い頃の眼に戻したのではなく、新しい眼になったのだ。
この点を十分理解しないといけない。
これは医療全般に言える。
人間歳をとっていく。若い頃に戻りたいのは当然だが、その年齢その年齢で最善の状態に変化させていく、これが医療だと自分が40代になって悟った。
コメントする