次世代眼内レンズである、NSP-3の光学特性について。
上記のMTF曲線が、新しいNSP-3と従来の単焦点レンズであるNSP-2との比較だ。
このグラフから読み取れる特徴は以下の通り。
・無限遠での最高視力はNSP-2が優れる
・デフォーカス±0.25Dにおいて、両者ともほぼ差がなく視力1.0以上を確保
・NSP-2は-0.3D~+0.4Dで視力0.5以上を確保。
・NSP-3は-0.6D~+1.1Dで視力0.5以上を確保。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
NSP-3は手元1m未満でも0.5以上の視力が出る可能性あることを示唆している。
また眼内レンズの度数ずれは0.6D程度まで許容できるため、安心してエンメ狙いをすることができる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
NSP-3は保険適応の単焦点眼内レンズだが、MTF曲線を見る限り、高付加価値のある、焦点深度拡張型眼内レンズと言える。
5m視力が1.0で、パソコンも見たい方に適した眼内レンズだ。
Nidek社によれば、単焦点レンズの承認範囲内で4000通りの設計をシミュレートして非球面形状を調整したという。
グレア、ハロー、スターバーストは単焦点と同程度であり、とても使い勝手の良い眼内レンズと考えられる。
コメントする