"東大病院をやめて埼玉で開業医になった僕が世界を目指してAIスタートアップを立ち上げた話" 多田智裕著 東洋経済
を読んだ。
それにしても題名が長い。
内容の大半は自分の生い立ちから起業するまでを記録したもの。
起業内容は、内視鏡検査において、AIで胃がんかどうか診断をする技術のサブスク販売。
平素な文章だったのですぐ読めた。
気になった箇所を列挙
・灘高校は170人のうち半数が東大へ行く。
・著者の学年で、東大理3に16人全員合格した。
・担任の先生は中高6年間同じ。卒業したら先生は1年休暇をとり、再び中1を受け持つという制度。
・最初の運転資金2億4000万は2年弱で消えた。
・個人保証無しで、AIスタートアップに100億円以上投資を受けた。
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まず成功するかわからない事業に100億円も他人から投資してもらうなんてすごい胆力だと思う。
自己資金をほぼ入れていないから、いつ投資家に乗っ取られてもおかしくない。
基本的にスタートアップは赤字垂れ流し起業なので、いつ潰れてもおかしくない。
強い競合他社がいきなり現れるかもしれない。
ものすごくリスキーで脆弱な会社。
僕だったら、システムを大企業に売って終わりにするだろうな。
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それにしても読影、診断をAIがすべて行うようになったら、
放射線科医や病理医などは真っ先に不要になっていくだろう。
リストラされたたくさんの医師たちの運命はどうなるのだろう。
また、AIの誤診は誰の責任になるのだろうか。
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いずれはAIが診断、治療する時代が来る。
医師は自宅でモニタを見ながら、AIの方針に承認ボタンを押すだけになっちゃうのだろうか。
仮にそんな、ドライで冷たい世の中になったとしても、
医師と患者さんとの直接的な温かいコミュニケーションを大切にしたいって思う。
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