糖尿病網膜症における視力低下の主な原因は黄斑浮腫である。
それに対する治療戦略は以下の通り。
・視力0.7を切った段階で抗VEGF治療を開始すると2年後平均視力1.0を維持できる。
・黄斑浮腫は中心窩網膜厚300μm前後に閾値があり、これを下回って初めて視力が回復する。
・虚血網膜はVEGFを出し続けるため、300μm以下を維持療法の目標とする。
・輪状硬性白斑の中心にある毛細血管瘤を直接凝固することは硝子体注射を減らすのに有効。
(50μm,0.03秒,200mW)
信州大学眼科教授である村田先生の日本眼科学会総会での講義より。
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