2025年眼科手術学会総会で学んだことを列挙する。
(走り書きなので、一般人にはわからないと思います。)
<手術顕微鏡>
ガイドシステムは光学的ロスが大きい。
ライカは15%ロス
カリストは36%ロス
ベリオンは44%ロス
532nmをカットするフィルター
フィルターオフでも光学ロスする
うずらの卵で硝子体手術の練習するとよい
1953年、zeissが世界初手術顕微鏡を発明
手術の光源はハロゲンからキセノン、そしてLEDへ。
ハロゲンは発熱が問題。
ハロゲンは赤外波長が多い。
LEDは長寿命だが、波長は不連続分布で不快感を感じる人がいる。
発熱性は低い
proveo8は同軸拡散照明
<opeのこつ>
ストレス溜まると空間認識能力が落ちるため、手術をするときはストレスを溜めない。
手術中に患者の頭を傾けるのは有効
超音波から眼位を耳側へ傾けると良い
結膜水腫に6-0シルクによるタック
見にくい時は低倍率にする。被写界深度が深くなるため。
キョロキョロする患者に対しては、顕微鏡を点滅してここを見てという。
ライトを手で隠したりしてもいい。
<眼内レンズ>
vivinex impress は保険適応 66cmで0.7以上
vivinex gemetric は3焦点
瞳孔小さい方が中間視力が良好
白内障術後は10%瞳孔が小さくなる。
0.13mmほど。
明所で術前瞳孔3mm以下だと中間視力が上昇する
瞳孔の大きさは眼軸長測定で自動で測れるのもある
<眼内レンズの度数計算>
5%が1D以上誤差する
SRK式 p=a-0.9k-2.5l
lは眼軸長。
1mmの違いが2.5Dの違いを生む。
peal DGS、hill RBFはそれぞれAIによる式
ズレの3原因は、
眼軸長36% 術後前房深度42% 角膜屈折力22%
Melles et. Ophthalmology 2017 は眼科医が読むべき論文
360°VRシミュレーション は無料で使えるサンテンのツール
軸性不同視←メガネ矯正が良い、1mm以上眼軸長違いあれば残す方がいい
術後不等像視生じる可能性
瞳孔が大きいと乱視の影響が大きくなる
ランドルト環の形によって、乱視は答え方が変わる
クロスシリンダー法は最小錯乱円を網膜に乗せて行う。
乱視1Dで読書スピード30文字/m落ちる
小瞳孔は偽調節による視力上昇
dysphotopsia
negative dysphotopsia は眼内レンズの外に入る光の影
human error起こり得るので、Kane式だけでなく、眼軸長測定機に内蔵されているBarrett式なども念の為みておくべき
せん妄になった時は家族にオペ室入ってもらう
<難症例白内障>
トリパンブルー
結膜水腫は、耳側結膜を切るのがいい
瞳孔大きいと近方視力低下
AAOのeye wikiをたまに見ると良い。
瞳孔括約筋はほんの少しだけ切ろう。
瞳孔の機能をできるだけ温存したい。
IFISはフェニレフリン1.5%前房内投与がとても有効
IFISは白内障の12.6%という報告も。
フィナステリド、抗不安薬も原因となりうる。
硬い核は、、手術室を暗くする、電気を消す
第1分割を幅広く掘る
ダブルフックで二分割するのは良い。
カプセルエクスパンダー無かったら買おう。
チン小帯弱い症例はCEつけて最後にCTR入れるのがいい
カプセルエクスパンダーはとても有用
ビスコエクストラクションは、行う前にvitカットしない、創口を下に押して出す。
待ち時間は患者満足度と相関がなかった。
医師の説明は患者満足度と強い相関あり。
M822は徹照がハロゲンで、メイン照明がLED
前嚢染色は一部行い、そのまま注射器を引いて吸い取る。
または粘弾性物質で追い出す。
I/A使わない。
残存皮質(例えば上方皮質)はハイドロで水を吹き付けて浮かせる!!
吸いにくいエピヌクレウスは押してフリップする!!
バイマニュアルは、吸引だけを使い、I/Aハンドピースはそのまま利用!!
出し入れしなくても良くなるし、還流も多い!!
毎日ICGをオペ前に先に作っておくのが安心。
硬い核は下からと上からで挟み撃ちdual chop
かおりの逆フックを下から持つ。
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