文部科学省が平成4年4月~7月にかけて全国の小中学生8387人を対象に近視の実態調査を行った結果がまとめられた。
https://www.mext.go.jp/content/20240731-mxt_kenshoku-000037357_01.pdf
ロジスティック回帰分析を行った結果が面白いので取り上げる。
(1より右へ行くほど近視のリスクが高まり、1より左へ行くほど近視のリスクが低下する。)
片方の親が近視でも、子どもは近視のリスクがかなり高くなる。
休み時間は外で遊んだほうが近視になりにくい。
外で120分以上遊ぶと近視になりにくい。
60分以上でも効果はある。
勉強をたくさんすると近視になる。
ただし、比例関係はなく、60分以上でも120分以上でもほぼ同じリスク。
テレビを見たほうが近視になりにくいという変な結果。
テレビはある程度離れて視聴する。
だからテレビは近視になりにくいのかもしれない。
テレビ30分未満の子どもたちが、その時間にスマホやipadをいじっていると考えれば納得できる。
近くを見続けるのは近視のリスク。
ただし比例関係はなく、60分以上でも120分以上でも同じリスク。
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近視の遺伝性についてあらためて強く示された結果だった。
外で遊べば遊ぶほど近視になりにくい。
勉強は短期集中で、その後は外で思いっきり遊ぶってことが学童期大切だ。
近視は黄斑変性、白内障、網膜剥離など様々な疾患を引き起こす。
近視対策は疾病予防の観点からも非常に重要だ。
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