私が手術室で行う顕微鏡下手術は基本的にすべて録画していますが、気になった症例は手術後見直すようにしています。
手術が長くなった症例の原因を見直して分析すると、その原因が実は手術台の患者さんの頭の位置、角度であったり、手術前に眼に貼るテガダームの貼り方であったり、と手術の極初期のなんでもない手技が原因であったりする場合が多いのです。
だからこそ私は手術台に乗った患者さんの頭の位置のセッティング、数ミリを気を抜かず手術を行っています。
世の中の現象の多くは初期のごくごく些細な違いから生じるのではないでしょうか。
分子レベルでは大学で学んだ生化学のサイトカインカスケードを思い出しました。
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