大学入学試験の話題の続き。
三重大学医学部の二次試験では面接試験があった。寒い廊下の椅子に座って面接の順番を待っていた記憶がかすかにある。何を聞かれたか覚えていないが、面接官の教官は優しかった。
自治医大の一次面接試験ではボランティア活動について聞かれた。なぜそのような事を聞かれたかその理由がわからなかった。
自治医大の最終集団面接では若者の言葉の乱れについて討論させられた。医学と関係ない内容だった。何を評価しようとしていたのだろう、協調性?リーダーシップ?評価基準を知りたかった。
さてクリニックの院長になって9年目。50人ぐらいの入職希望者に面接官の立場で面接してきた。
面接でその人の人間性、適性を確実に把握することは至難だが、明らかに適性のない人はわかるようになった。以下特徴。
<面接で不適性と判断する人の特徴>
・遅刻してきた人・・1分でも遅刻したら不採用。時間厳守は最低限のマナー。
・爪が長い人・・医療機関で働く上で衛生は大切。爪を切らない人はだめだ。ふさわしくない。
・前職の悪口を面接で言う人・・面接は自分をアピールする場。悪口を言う場ではない。
・やる気のない人・・無気力な人は私は嫌いです。
・無趣味な人・・なぜ無趣味?いつも何をしてるの?
<私が面接官なら面接で重視する点>
・その職場に自分はどれだけ貢献できるかというアピール・・それこそ面接で聞きたい本質だから。
・体力・・働く上で体力はとても重要。体力は誰にも負けませんって言ったら相当なプラス評価だと思う。
面接でボランティア活動をアピールする学生や社会人がたまにいるが、僕は疑問を持っている。
ボランティア活動は報酬を求めず社会のために貢献する行為。就活に利用している時点でボランティアを利用していることになる。
募金箱を持って街頭に立つ募金活動も私は懐疑的だ。
募金活動を就活でアピールする人もいるようだが、募金って汗水たらして稼いでそこから税金を納めて残った大切な生活費。それをただでよこせという行為。募金活動をするんだったらその時間バイトをして、そのお金を寄付してほしい。そしてその寄付行為は人に自慢したり面接に利用しない。
それが高潔であり美徳だと思う。
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